「うるし」の工程に上塗りというものがある。
なかなかにむつかしい。
やればやるほど、難しい。
特に最初のうちは、埃が入ることが多く、どうしたらよいのかと悩みまくる。
若いころ、おもいきって大先輩にきいたことがある。
「どうやったら、そんなに埃もなく、きれいに塗れるんでしょうか?なにか、工程を見落としているんでしょうか?」
答えはシンプルで、直球だった。
「埃が無くなるまでがんばったらええんや。」
そりゃそうだ!
あれから自分なりに出来ることは増えたがいまだに簡単とは言えない。先輩の背中はいまだ大きい。