「うるし」はかぶれることはほとんどの日本人は知っているようだが
どうしてかぶれるかはあまり知られていないし、僕もうまく伝える自信はない。
あえて説明に挑むなら、
「うるし」はウルシノキの血液のようなものだ。
人間も無作為に輸血したら拒否反応を起こすそうだ。
「うるし」もいやだ!って抵抗をしてるのかな?
でも、漆工芸の作り手たちは、修業が進むにつれてかぶれにくくなっていくといわれる。
これは人が「うるし」に慣れるのではなく、「うるし」が許してくれているのでは?
たんに、傷つけられて流された樹液はカブレという抗議をし
作り手や使い手が命を頂いて物づくりをしてると感じたときには
「うるし」も我慢してくれるのかな?
なんとなくそんな感じで、僕は納得してみた。